安藤絵理FP事務所
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よくあるQ&A
 Q1.キャンペーンで通常の5倍の金利の定期預金を見つけました。利用の際、注意することは?
 A1.キャンペーン等の特別金利の預金は魅力的ですが、まず、金利の数字に惑わされないことが大切です。
金利は年利で表示されるので、たとえば「定期預金3ヶ月物 年利1.2%(税引き後0.96%)」であれば
100万円を3ヶ月(90日間)預けた場合の受け取り利息は9,600円ではなく、100万円×0.96%×90日/
365日=2,367円になります。
また、満期後の自動継続の際には、多くの商品は通常金利に戻るので注意が必要です。さらに、預入期間中
に資金が必要になり定期預金を中途解約することになれば、中途解約利率が適用されて特別金利のメリッ
トはなくなります。特別金利の預金を利用する場合は、実際の利息額と自動継続時の際の金利などの条件
をチェックし、預金可能な金額や期間を冷静に検討するようにしましょう。
 Q2.公的年金の記録ミスが問題になっていますが、将来の年金受け取りにどんな影響があるのでしょうか。
 A2.そもそも老後の年金が貰えるかどうかは「原則25年の加入期間(国民年金の保険料納付期間や保険料
免除期間、厚生年金や共済組合等の加入期間の合計。生年月日によっては加入期間の特例もある)」が
あることが条件になります。また、年金受給額は、年金制度によって計算方法は違いますが、加入期間
と納めた年金保険料額に基づいて計算されます。したがって、年金の記録にミスがあると、年金が一部
(最悪の場合は全部)もらえないことになります。ご自分の年金の記録に不安があるなら、早めに社会
保険事務所等で確認したほうがよいでしょう。
 Q3.医療保険には、更新型と終身型があるようですが、どちらがよいのでしょうか。
 A3.更新型は、
5年、10年といった一定期間の保険料が一定で、保険期間が終われば健康状態に関わらず更新できます。
ただし、保険料は更新時の年齢に応じて上がります。
終身型は、
保険期間が一生涯で保険料も一定です。若いときは将来の保険料を先払いしていることになるため、更
新型に比べると、若いときの保険料は割高、年をとると割安になります。終身型は、保険料が一定なの
で、年をとってからも払いやすいでしょう。しかし、中途解約の可能性があるなら、保険料の先払い分
のない更新型のほうが無駄がありません。また、家計が厳しい場合などは、とりあえず安い更新型を、と
いう考え方もあるでしょう。
「どちらがよい」ということではなく、入院日額などのその他の条件もよく検討して、自分の状況、考
え方にあったタイプを選ぶとよいでしょう。
 Q4.株式投資や投資信託で利益が出ましたが、税金が心配です。損益通算はできますか?
 A4.平成16年以降は株式投信も、投信同士や株式との損益通算ができるようになりました。ただし、利益の
出た株式投信で損益通算する場合には換金する際に注意が必要です。投資信託の中途換金の方法には、
「買取請求」と「解約請求」があり、譲渡所得扱いの「買取請求」なら、損益通算可能です。しかし、「解
約請求」の場合は、利益は「配当所得」に区分され、損益通算ができません(損失が出た場合は、みなし譲
渡損として損益通算可能)。
「買取請求」ができない金融機関もあるので、換金方法の事前確認を忘れないようにしましょう。
 Q5.最近地震が多いので、「地震保険」に入ろうと思います。地震保険に入ったら、税金は安くなりますか?
 A5.「地震保険」は、地震や噴火、津波による損害を補償する保険です。単独では契約できず、火災保険と
セットで加入することになります。この地震保険の保険料が所得から控除されて税金が安くなる「地震
保険料控除制度」が2007年1月から始まっています。控除額は、所得税が地震保険料全額で最高5
万円、個人住民税が地震保険料の1/2で最高2万5千円です。
なお、残念ながら、今まであった損害保険料控除制度(所得税の場合、控除額の最高は15,000円)は
2006年までで廃止されます(ただし、契約継続中の一部の長期の保険は満期まで損害保険料控除が適用
されます)。
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